蛇は脱皮しますが、脱皮がうまくいかなかったことを脱皮不全と言います。
脱皮がうまく成功すると、皮一枚きれいに剥がれ落ちているのでよくわかります。
ところが、脱皮の途中で、脱ぎ捨てるはずの皮が途中で切れてしまったり、一枚ではがれずにところどころ脱げ落ちたような脱皮になることがあります。
脱皮不全の場所は、尻尾の部分だったり、目の部分だったり様々です。
そこで脱皮不全になったらどうしたらいいのか調べました。
脱皮不全の対処法
脱皮不全は、脱げるはずの皮がところどころに残ったまま、赤黒くなったり変色してその部分が固くなります。
なんとかこちらで取ってあげようとしても、カチカチになっていて取れないことが多いんですね。
このまま放置してしまうとその部分が壊死してしまうこともあります。
剥がれなかった部分が血行不良になることもあるようです。
また、硬くなってしまうところに傷ができてしまうと、そこからバイ菌が入って感染症を起こすこともあり得ます。
蛇の様子を見ていても剥がれそうにないなら、人間の手で対処してあげる必要があります。
まず、空気穴を空けた蓋つきの入れ物を用意します。
もちろん蛇が体ごとつかれる入れ物にします。
その中にタオルをぬるま湯で浸して入れます。
そこに蛇を入れて、そのまま40分から60分前後つかったままにしておきます。
このときに、加温は必ずしてください。
ぬるま湯につかることで、脱皮できない皮がふやけて取りやすくなります。
その後、ほとんどのヘビは自分で皮を脱ぎますが、脱ぎきれない時にはピンセットなどで慎重にはがしてあげましょう。
とくに冬の乾燥する時期に脱皮不全がよく起こるようです。
冬場はどうしても空気が乾燥します。
脱皮不全にならないようにするために、脱皮不全の兆候である蛇の目が白濁の様子が見られたら、飼育ケージ内に霧吹きでぬるま湯を吹きかけておきましょう。
まとめ
乾燥による脱皮不全は、湿度を保つことで十分防げるようです。蛇の生活する床に濡れたタオルを敷き、さらに天井となる部分も濡れたタオルを覆うように置いて、湿度が逃げないような工夫が必要です。日頃から温度と同じように湿度にも気をつけたいですよね。痛々しい蛇の姿を見ることがないように、日頃から気を付けてあげてくださいね。