江戸時代の日本には、蛇を食べる習慣があったらしいですが、平成の現在では、すっかり廃れてしまいました。
今どきの日本で、蛇を食べる方法はあるのでしょうか?
食べられる蛇の種類は?
まず、日本で食べられる蛇の種類から。
日本で食べられる蛇として知られているのは、マムシ・シマヘビ・ハブの3種です。
マムシやシマヘビは、肉を食べる習慣がなかった江戸時代、大切なたんぱく源だったと伝えられています。
毒蛇のマムシを食べて良いのものか、心配になりますが、マムシの毒が危険なのは、腕などをかまれた時。
マムシの毒は、マムシの肉にも含まれていますが、人間がマムシの肉を食べた場合は、毒が胃の中で分解されるため、人体が毒の被害を受けることはありません。
蛇の食べ方はどうするの?
雑誌などに「蛇は自分でつかまえて食べて良い」と書かれていることがありますが、名前も知らない野生の蛇を、シロウト判断でつかまえたり、食べたりするのはやめた方が良いでしょう。
つかまえるのが難しくてケガをしたり、毒蛇の場合、大変なことになるかもしれません。
蛇の体内には大量の寄生虫がいるため、蛇と一緒に、寄生虫を食べてしまう危険もあります。
もっとも良いのは、蛇料理のお店に行くことです。
御徒町駅の近くに、薬膳料理の「文久堂」というお店があり、マムシ・シマヘビ・ハブの3種類とも、食べることができます。
日本国内の台湾料理のお店でも、蛇料理をやっていることがあるそうです。
蛇はどんな味がするの?
蛇肉はくせや苦味などがなく、普通に食べやすい味だそうです。蛇を食べた人の多くが、「鶏肉みたい」「鶏のササミみたい」という感想。
美味で好評なのが、シマヘビの塩炒めです。シマヘビの肉をネギと一緒に塩炒めしただけですが、「ほんとうに塩だけですか?」と聞く人が多いとか。
思わずそう聞きたくなってしまうのは、蛇肉にアミノ酸が豊富だから。アミノ酸は旨み成分なので、塩だけで充分に美味しい料理ができるのです。
まとめ
蛇料理のお店に行くと、蛇を安心して美味しく食べられます。
ムリする必要はありませんが、もし機会があったら、蛇料理にトライしてみましょう。
蛇は漢方薬を作れるくらい、滋養効果が高い食べ物。
だから江戸時代の人は、積極的に食べていたのです。