タカチホヘビの名前を聞いたことがない人も少なくないと思います。
幻のヘビと呼ばれているタカチホヘビですが、名前の由来は発見した人の名前が付いているそうです。
地中性でなかなか見かけることがないので、幻のヘビと呼ばれています。
そんなタカチホヘビですが、どこに分布しているのでしょうか。
生息地は何処なのでしょうか。
タカチホヘビの分布と生息地
本州、四国、九州とその周辺の島に分布しています。
標高200m~900mの山中に多く生息しています。
千葉県ではまだ、見かけないようです。
栃木県ではごくわずかしか見かけられません。
主に山地の下の方に住み、石や木の下、高温、乾燥に弱いヘビです。
地中性のため、見かけることがあまりないので情報が不足しています。
●生態
全長30cmから60cmの体の小さめのヘビです。
目が小さく頭部が細長く、歯の数が少ないのが特徴です。
体色は褐色で、背面に一本の線があります。
幼ヘビの時は線がはっきりしていないので、他の蛇と区別がつきにくいのです。
ミミズと間違われることもあります。
齢を取ったタカチホヘビは黄色がかってきます。
地中性で夜行性であるために、幻のヘビと呼ばれていましたが、実際にはかなりの個体が生息しています。
●鱗
鱗は他のヘビと違い、丸みがあり、重なっていません。
鱗と鱗の間は肌が露出しています。
鱗自体がビーズ上で23列です。
●性格と餌
タカチホヘビはとても温厚なヘビで毒はありません。
餌はミミズを捕食します。
甲虫類の幼虫も食します。
2~4個の細長い卵を産みます。
暑さに弱いため、人間の手であまり触ると弱ってしまいます。
●名前の由来
1888年、高千穂宣麿が発見したことから、その名前を取ってタカチホヘビと名前が付きました。
まとめ
本州、四国、九州とその近くの沿岸島に分布しています。
地中性で夜に活動するため、なかなか見つけにくく、幻のヘビと呼ばれていましたが、実際には数多くいることが分かりました。
倒木やガレ場の石の下などに潜んでいます。
毒がなく大人しいヘビです。