蛇(snakeまたはserpent)は、英語圏では悪者の代名詞とされています。
聖書に「イブを誘惑して、禁断の果実を食べさせた」という話が掲載されてるからです。
なにもしてない他の蛇には迷惑な話ですが、英語圏では、蛇にまつわる名言がたくさんあります。
哲学者による、蛇にまつわる名言
The snake which cannot cast its skin has to die.
As well the minds which are prevented from changing their opinions;
they cease to be mind.
英語に強い人でないと、全くなんだか判りませんが、日本語に変換すると、思わずうなずく名言です。
「脱皮できない蛇は滅びる」「その意見を取り替えていくことを妨げられた精神たちも同様だ」「それは精神ではなくなる」この名言を残したのは、哲学者のニーチェ。
自分のキャラクターはこうなの! 自分の考えはこうなの!今までの自分の履歴に固執しすぎると、進化や成長がなくなります。
「進化しない、成長しない、そういう精神(自分)で良いのですか?」というお話です。
牧師による、蛇にまつわる名言
We must combine the toughness of the serpent with the softness of the dove,
a tough mind and a tender heart.
「私たちは、ヘビの強靱性とハトの柔軟性を兼ね備えなければならない」「不屈の精神と優しい心を」
キング牧師の名言です。
蛇を不屈の精神の象徴として取り上げています。
蛇がおおいに気を良くしそうな名言です。
英語圏では、聖書の影響を受けて、蛇が悪者とされることが多いので。
劇作家による、蛇にまつわる名言
名言と言うより名ゼリフですが、シェークスピアの戯曲「マクベス」から、
To deceive the world, look like the world
look like the innocent flower, but be the serpent under it.
「世間の目を欺くためには、無心に咲き誇る花を装いつつ、花陰に潜む蛇を意図せねばならない」
筆者による意訳なので、信じすぎないでください。
通常は「世間の目をあざむくためには、世間の人と同じ風を装わなければ。
無垢な花のように、その実、花陰の蛇でいなくては」くらいの意味のようです。
(いろいろな翻訳をする人がいるので・・・)
これこそ蛇を悪者扱いしているセリフなわけで、蛇がシェイクスピアを観劇できたら、客席からいろいろ言いたくなるかも。
まとめ
蛇は著名人の名言の中でも、悪者と言われたり、不屈の精神と言われたり、なかなかたいへんなようです。
ちなみに英語で「蛇の道は蛇」のことを「Set a thief to catch a thief」と言います。
「盗賊を捕らえるのには盗賊を使え」という言葉です。
盗賊であって、蛇ではない。なんでだろう?