見た目ではわかりませんが、蛇の体内は寄生虫でいっぱいです。
自分も蛇を食べてみよう!そう思いつくのは良いですが、蛇を食べたくなったら、蛇料理のお店に行きましょう。
日本の蛇は生で食べられる?
「小さな蛇はつかまえやすいし、食べると美味しいよ」という人がいますが、小さな蛇は、生まれたばかりの赤ちゃん蛇ということ。
それに、どんなに小さな蛇でも、絶対に生食してはいけません。
日本の蛇でも、日本以外の蛇でも同じです。
なぜなら蛇の体内には、たくさんの寄生虫がいるから。
寄生虫は、人体のどこへでも入って行きます。
脳などに入り込まれると非常に苦しむ上、治療法がなく死んでしまうこともあります。
マンガや映画ではないので、ヒーローが現われて寄生虫を解決、とはならないのです。
蛇の寄生虫は、身体に良くないもの?
現代は寄生虫の予防を徹底しているので、「体内に寄生虫が入り込む」と言われても、いまいちピンとこないかもしれません。
お腹の中にはたくさんの菌が住みついていますが、人間の体内で生きられる生き物は、菌だけではありません。
何らかのきっかけで、体内に寄生虫が入り込み、そのまま住み着いてしまうことがあるのです。
人間の体内に住み着いた結果、健康に良い働きをする寄生虫もいますが、例外中の例外。
「野生の蛇を食べたのがきっかけで、体内に寄生虫が入り、健康になった」これは絶対にありませんから、くれぐれも気をつけてください。
どうやって蛇を食べればいいの?
自衛隊の訓練で蛇を食べることが知られていますが、野生の蛇を食べるわけではありません。
訓練用に食用の蛇を買ってきて、それで蛇をさばいたり焼いたり、食べる練習をします。
あらかじめ食用に育てられた蛇ですから、寄生虫の心配がないのです。
「職種によっては野生の蛇を食べる」という話がありますが、その場合でも、蛇を食べる時の安全に詳しい人が、食べ方などを指導しています。
まとめ
蛇の体内には寄生虫がいたり、他にもさまざまな危険があるので、野生の蛇をつかまえたり、食べたりしてはいけません。
生で食べるのは問題外です。
蛇を食べてみたくなったら、蛇料理の専門店に行きましょう。
その方が安全だし、なんといっても「美味しい!」ですよ。