蛇の中でも毒を持っており噛まれると最悪の事態も招く可能性があるといわれているマムシですが、マムシの毒に含まれている成分や種類について知っている方は少ないのではないでしょうか?
どのような毒が人間の身体にどう作用し、痛みをはじめとした様々な症状が現れるのかについて知っているだけでも少しは対策出来るのではないでしょうか。
そこで今回はマムシの毒に含まれる成分や種類、名前などマムシの毒について紹介します。
マムシの毒に含まれる成分は!?
まず、マムシが持つ毒に含まれる成分などについて紹介します。
マムシの毒には、『末梢血管の血管拡張を行い血圧を低下させる働きがある酵素』や、『溶血作用に関与するホスホリパーゼA2』、『細胞膜を溶解するといわれる酵素や、血液凝固系に作用するといわれるトロンビン様酵素』など様々な成分が含まれているといわれています。
このほかにも『アリルアシターゼ(タンパク質分解酵素)』、『エンドペプチダーゼ(タンパク質分解酵素)』、『出血因子』なども含まれているといわれています。
そしてこのマムシが持つ毒性は同じ毒を持つ蛇のハブの2~3倍程度あるといわれています。
そういった理由からも噛まれた際の応急措置は大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。
マムシの毒の種類や名前は!?
次に先ほど紹介した毒の成分の名前と効果を詳しく見ていきましょう。
まず、『ブラジキニンを遊離する酵素』というものが含まれています。
これは、末梢血管の血管拡張を行い、そののち血圧を著しく低下させる効果があります。
次に、『トロンビン様酵素』ですが、これは細胞膜を溶解する酵素や血液を凝固する関係のものに作用する効果があるといわれています。
さらに、『アリルアシターゼ(タンパク質分解酵素)、エンドペプチダーゼ(タンパク質分解酵素)』と言ったものも含まれており傷口部分の骨格筋変性に作用する働きがあるといわれています。
また、『出血因子』もありこれは、毛細血管に働きかけ、体内出血を誘発する働きがあるといわれています。
マムシの毒にはこれだけ多くの成分が含まれていることがわかっていただけたのではないでしょうか。
まとめ
以上、マムシが持つ毒の成分や名前について紹介しました。
毒と一言でいってもその毒の中には何種類もの成分が含まれており、その成分の働きによって様々な症状が出るということがわかっていただけたのではないでしょうか。