学校の授業中に、「『夜、口笛を吹くと蛇が出る』を英語で言いなさい」と言われた人がいたそうです。
昔「ラジオ体操をBGMに踊れ」という課題を出した学校があったそうで、それと同じくらいの難題です。
あなたは英語で言えますか?「夜、口笛を吹くと蛇が出る」
『夜、口笛を吹くと蛇が出る』を英語で言うと?
「夜、口笛を吹くと蛇が出る」を英語で言うには、
If you whistle at night, a snake will come to you.
これくらいで意味が伝わるはずですが、「蛇来ちゃうよー!」の怖さが伝わらない気がします・・・。
こういうテーマは難しいです。
言葉は伝えやすいが、言葉が持つ意味や雰囲気は伝達しにくい。
「Kabuki is Actor industry.(歌舞伎は俳優業です)」とやっても、歌舞伎役者のありようや生きざまは伝わりません。
その難しさに似ています。
『夜、口笛を吹くと蛇が出る』って、何が言いたいの?
『夜、口笛を吹くと蛇が出る』というのは、Do not whistle at midnight!Snakes will come to you!(夜中に口笛を吹くな!蛇が来るぞ!)
At night, whistle and might stir up.(夜、口笛を吹くと騒ぎになるよ)
だいたいこれくらいのことを言いたい言葉ではないかと。
ところが現実には、夜、口笛を吹いても蛇は反応しません。
ペットとして蛇を飼っている人が、何度も試したそうです。
それなのになぜ、こういうことが言われているのか。
これには諸説があります。
『夜、口笛を吹くと蛇が出る』と言われる理由は?
『夜、口笛を吹くと蛇が出る』という言葉の理由は諸説あって、「夜、口笛を吹くと、うるさくて近所迷惑だから」説も多いのですが、
「盗賊など夜の犯罪者は、口笛を合図に行動するから」という説が、もっとも多いようです。
(昔はケータイやスマホがありませんから、口笛による合図は、犯罪者の通信手段の一つでした)
「夜中に口笛を吹くと、盗賊や人さらいの仲間だと思われて、ろくなことにならないよ」
それが『夜、口笛を吹くと蛇が出る』という言葉が、本当に言いたいこと、らしいのです。
夜、口笛を吹くと「何」が出る?
「夜、口笛を吹くと蛇が出る」には、日本全国に多くのバリエーションがあって、このバリエーションを追求すると、すごい数になります。
蛇が出る。ハブが出る。オバケが来る。
泥棒が・・・他にも多種多様、いろいろなものが「来る!」と言われていますが、どの話にも共通するポイントがあって、サンタクロースが来るとか、マイケル・ジャクソンが来るとか、「良いものが来る」の話がひとつも無いのです。
さらに、蛇については沖縄限定バージョンの「夜、口笛を吹くとハブが出る」があります。
ついでに、むりやり南米バージョンを作ると、「夜、口笛を吹くとアナコンダが出る」となるわけです(?)。
まとめ
「夜、口笛を吹くと蛇が出る」の英訳はカンタンですが、意味が伝わるように英語に変換するとなると、一苦労です。
それに、蛇以外にもいろいろな物が「出る」と言われています。こうなると、ますます英訳しにくくなるわけで、個人的には、「夜、口笛を吹くとジミヘンが出る」がベストです。
If you whistle at night, James Hendrix will come to you.
夜中にジミヘンに来てもらうと、「かなりやかましいであろう」「近所迷惑どころではない」という問題が生じますが、私は全く気になりません。気になるはずが無い。