子供の頃聞いたことがありませんか?蛇が敷地内から出ていくとその家に悪いことが起きる。夜、口笛を吹くと蛇が出る。蛇をいじめたら罰が当たる・・・
多少ニュアンスは異なったとしても、おそらくどの地方でもこのような迷信があるのではないでしょうか?ちょっと気になるこの噂の元を探ってみました。
迷信?縁起が悪いとされる蛇のウワサ。
昔から蛇は家の守り神とされてきました。家の食料をあさるネズミを食べていてくれたので、追い出されずに『家の主』として大事にされていたのです。
しかし中には家屋や敷地内に蛇が現れたことを気味悪く思う人間が退治してしまうこともあり、そんな時には蛇の祟りにあってしまうという事態もあったのだそう。
その祟りが家族や子孫にまで影響を及ぼすことも。カラダに鱗のような模様ができたり、悪いことが続くようになったり、人格が変わったり。祈祷してお祓いをしてもらわないとその祟りはずっと続くようです。
嘘か誠か、何とも信じがたい話ですがいずれにせよ、蛇は神聖で縁起の良い生き物とされていますから不必要な殺生をせず有難味をもって接した方がいいのかもしれませんね。
夜、口笛を吹くと蛇がでる。
『蛇(へび)』は「じゃ」とも読みます。この読み方から「夜に口笛を吹くと邪がでる」と言われていていました。
『邪』には「道を外れてしまう」という意味があり、子供が悪い道へと外れてしまわないように、ということから「蛇が出る」とされた説があります。また別の説では、昔は夜に口笛を吹くことは「人買いの合図」だったのだそう。
この人買いを蛇に言い換えて子供に伝えられていたという説もあります。
まとめ
おそらくは夜にピーピー口笛を鳴らす子供が煩くて注意するために大人が考案した策なのでしょうが、きっとこれから先も子供たちはこう言われながら育っていくのだろうと考えると言い伝えや迷信ってなかなか深いなぁと思ってしまいますよね。