蛇は、生き物の中で「神」としても崇められ大事にされてきた生き物ですよね。
日本だけではなく世界でも、神の使いとして敬われてきた存在です。
人間との関わりがこれだけ広く、そして大事にされる生き物は、そんなにはないのではないでしょうか。
また、人間の文化との関わりも深い生き物ですね。
そこで、蛇が神の使いといわれることについて調べました。
蛇が神の使いとされた理由
蛇は日本だけではなく、世界でも古くから信仰の対象として存在していました。
神の使いとされた一番の理由は、蛇の生態に関係しているかもしれません。
蛇は脱皮をする生き物です。
その蛇の脱皮の様子が再生や死を思い浮かばせることから、終わりのないものを象徴させたようです。
さらに、何日も絶食しても生きていける力強い生命力、そんな蛇の特徴から、豊穣(穀物が豊かに実るさま)をもたらす神様のように崇められていました。
豊穣の神様と言えば、大地母神です。
蛇はこの大地母神の神様に結び付けられて敬われたんですね。
そこから神の使いとされていたようです。
蛇はギリシャ神話や古代エジプト、他にもキリスト教などでは、数々の伝説を残しています。
そのたびに、蛇をモチーフにした冠や剣などが作られて、人々がそれを持つことで願いを込めたり、お守り替わりとして身に着けていたようです。
世界中の人々に信頼されて神として信仰を集めていたんです。
また、蛇の背中のうろこ状の皮や閉じることのない目が、鏡を思い浮かばせることで、太古から太陽神を信仰していた人々の信仰も集めていたようです。
蛇の頭が八つもあるヤマタノオロチがその代表的な神になるようです。
蛇の皮や抜け殻をお財布に入れておくと良いとされる所以は、そんな太古からの言い伝えや伝説があったからなんですね。
まとめ
神の使いと言われるようになったのは、多くの信仰を集めた神様に、蛇の生態などが似ていることから、神の使いと呼ばれるようになったのではないでしょうか。蛇の歴史や人との関わり、伝説などを探してみると、たくさんのお話に出会います。蛇は、ほんと奥が深い生き物ですよね。