野山に行くと、真っ赤な蛇が出てくることがあります。
とても鮮明な赤なので、驚く人が多いようです。
たいがいの蛇は、暗く茶色っぽい体色。
蛇に詳しくない人は、赤も茶色も同じ蛇に見えてしまいますが、それぞれ、どんな種類の蛇なのでしょうか?
真っ赤な蛇は、なんの蛇?
日本で真っ赤な蛇を見かけたら、ほとんどの場合、「ジムグリ」だと言われています。
そんなに高い山、深い森林まで行かなくても、日帰りで遊びに行くような、普通の野山で見かける蛇です。
ところが人間の方は「蛇といえば茶色」と思いこんでいますから、草むらなどから、真っ赤な蛇が出てくると「!!!」。
それで「いったい、これはなんの蛇だー?!」となるらしいのですが、ジムグリです。
地面や石の下に潜りこむ性質があるため、こういう名前がついています。
ちなみに夜行性ですから、昼間見かけたとしたら、眠いのに無理やり出歩いているジムグリです(違うのかな)。
ついでに、シマヘビの子供も鮮明な赤で、身体に縞模様がありません。
「赤い蛇はジムグリと思って良い」そうで、大半これだそうですが、シマヘビの子供の可能性も、少しあるのです。
茶色い蛇を見た。ジムグリとは違う蛇?
「赤い蛇がジムグリということは、茶色い蛇は違う蛇」と、お思いかもしれませんが、赤い蛇も茶色い蛇も、ジムグリの可能性があります。
「どういうことー?!」と言われそうですが、このあたりややこしいのですが、ジムグリやシマヘビの子供は、鮮明な赤をしています。
ジムグリもシマヘビも、大人になるにつれて、茶色くなっていきます。
シマヘビの縞模様は、大人になってから出るものです。
赤茶色のジムグリの大人はともかく、まるっきし茶色のシマヘビの大人を見ると、「子供のころは赤かった」が信じられないですが、子供の頃の写真を見ると・・・ホントに赤いです。
まとめ
赤い蛇は、大半がジムグリの子供、たまにシマヘビの子供だそうで、どっちにしても、生まれてまもない蛇です。
これから美味しいものをいっぱい食べて、大自然の中で、穏やかに倖せにすごせると信じている年頃。
窓にひっかかって危ないとか、緊急時は保護してあげないといけませんが、基本的に、ほっといてあげてください。