蛇の体って不思議がいっぱいですよね。あの長いカラダの中身はどのような構造になっているのでしょう。
舌をチロチロ出す理由と鋭い牙のしくみも調べていきたいと思います。
蛇の舌と牙は不思議がいっぱい
蛇って頻繁に舌を出したり引っ込めたりしていますよね。
これは湿った下の表面に空気中にあるにおい物質を付着させ化学物質の出どころを感知しています。
簡単に言えば、どこに獲物がいるか、どこに敵である捕食者がいるかを舌で分析しているのです。
また蛇の舌はふたまたに分かれているものも多いことが特徴です。
チロチロさせた舌を引っ込めたあと、口蓋にある『ヤコプソン器官』と呼ばれるくぼみに舌の先端を押し付けます。
そうすることによって舌で感知した化学物質の信号を脳に送るのです。
一般的に蛇は視覚や聴覚が劣るといわれているので、この敏感な舌が一番の情報感知できる部位なのかもしれませんね。
そして蛇の口の中の不思議がもう一つ。
鋭い牙です。
主に毒蛇が牙をもちますが蛇の種類によって牙がある場所も違ってきます。
『後牙類』とは上顎の後方に左右1~2本ずつの毒牙をもっているもの。
日本に生息する蛇ではヤマカガシなどがこれにあたります。
またコブラ科の数種は上顎の前方に毒牙をもちます。
これらを『前牙類』。
そして『管牙類』と呼ばれる折り畳み式の毒牙をもつ蛇もおり、ガラガラヘビなどが挙げられます。
この折り畳み式タイプ、牙は長いのですがいつもは口の中に上手に収納されてあるようで獲物に噛みつくときに素早く前方へ振り出されます。
毒の注入においては個体がもつ牙の種類にもよりますが、牙に溝があるもの、牙の付け根付近に毒腺の管の開口部があるもの、牙自体が管状になっているものが存在します。
蛇の唾液に毒性があるので、毒牙を用いて敵に注入する仕組みになっているようです。
まとめ
蛇の舌がチロチロしているのには、ちゃんと理由があったのですね。ちなみに『ヤコプソン器官』は哺乳類の中にももつものがいますが、蛇とは違ってフェロモンを探知するのに使われているそうです。